MTF(マルチタイムフレーム)分析

MTF(マルチタイムフレーム)分析について解説します。

 

 本記事の内容

・MTF(マルチタイムフレーム)分析とは?
・使う時間足
・具体的なやり方

 

 

 

 MTF(マルチタイムフレーム)とは?

 

複数の時間足を見て相場の状況を確認し、エントリーポイントを探すことです。

そうすることで視野が広がり相場全体を見渡せます。

 

 

 MTF分析は、よく地図に例えられます

下の画像ですが、始めに東京の形だけ見てもよくわかりませんよね。

東京かどうかもわからないかもしれません。

でも東京→関東→日本と俯瞰して見ると東京の位置がよくわかるはずです。

↑こんな感じで相場をMTF分析します。

 

値動きは長期、中期、短期と時間軸は違っていても、全て繋がっていて同じ流れの中にあります。

なので長期→中期→短期と値動きを見ていけば、現在値は相場の流れのどのあたりにあって、この後どのように動くのか想定しやすくなります。

 

MTF分析は、長期の時間足で相場の流れを確認し、短期の時間足でエントリーするポイントを探します。

そうすることで、勝率の高いエントリーポイントを見つけることができ、エントリー後に逆行することも無くなるでしょう。

 確認する時間足

スイングトレード ・・・週足、日足、4時間足
デイトレード ・・・・・日足、4時間足、1時間足
スキャルピング ・・・・4時間足、1時間足、15分足

見る時間足に決まりはありませんが、だいたい上記のようなイメージです。

エントリーする時間足はまた別です。

 長期足>短期足

 

短期足は長期足の流れの一部なので、最終的に長期に飲み込まれます。

 

例えば・・・

長期足が上昇トレンドの場合、短期足が下降トレンドでもいずれ長期足と同じ上昇トレンドに変わる可能性が高いです。

 

長期足の流れには逆らわないように、必ず確認が必要です。

そうすればエントリー後に逆行することも少なくなるでしょう。

 

 具体的なやり方

 

僕の場合は、MTF分析をパターン化しているので、それを紹介します。

こういう相場の時は、このトレード方法を使うという感じです。

そうすることでMTF分析に迷うことはなくなりました。

 

でも単純にそのパターンだけでトレードするわけではありません。

その時の相場の勢いや雰囲気なども考慮して臨機応変にトレードしています。

トレードとはそんなに単純なものではないのです。

 

 概要

 

基本的には4時間足の流れに沿って、1時間足でエントリーポイントを探します。

 

①4時間足で相場判断(トレンドorレンジ)
②相場によって順張り、逆張りを決定
③1時間足でエントリーポイント想定
④5分足でエントリー

簡単にいうと上記の感じです。

 

かなり簡単ですよね。

相場は2種類(トレンド、レンジ)しかありませんし、トレード方法も2種類(順張り、逆張り)しかありませんので、これで十分です。

トレードでは、シンプルで簡単なほどいいと思っています。

難しいことは必要なく、取り入れる情報も多いとトレードで迷う原因になるので必要最低限にするべきです。

 

 

ちなみにエントリーポイントを探すことと、エントリーすることは別です。

1時間足のエントリーポイントに値動きが来たら、5分足でエントリーを狙います。

 

 パターン① 4時間が上昇トレンド

 

1時間足で買うポイントを探します。

 

1時間足が・・・

  上昇トレンドの場合

押し目買いを狙います。

20MA、50MA、!00MA、抵抗線からの反発を想定

 

  下降トレンドの場合

トレンド転換を狙います。

直近の高値を上抜け、押し目買いを想定

 

  レンジの場合

①レジスタンスラインをブレイク
②ブレイク後の押し目買い
③サポートラインからの逆張り買い

 

  4時間足でのエントリーポイントもある

上昇トレンドであれば、20MA、50MA、!00MA、抵抗線からの反発を想定し押し目買いを狙う

4時間足でのエントリーポイントに値動きがきたら、5分足でエントリー

 

 パターン② 4時間足が下降トレンド

 

1時間足で売るポイントを探します。

 

1時間足が・・・

  上昇トレンドの場合

戻り目売りを狙います。

20MA、50MA、!00MA、抵抗線からの反発を想定

 

  下降トレンドの場合

トレンド転換を狙います。

直近の安値を下抜け、戻り目売りを想定

 

  レンジの場合

①サポートラインをブレイク
②ブレイク後の戻り目売り
③レジスタンスラインからの逆張り売り

 

  4時間足でのエントリーポイントもある

下降トレンドであれば、20MA、50MA、!00MA、抵抗線からの反発を想定し戻り目売りを狙う

4時間足でのエントリーポイントに値動きがきたら、5分足でエントリー

 

 

 パターン③ 4時間足がレンジ

 

基本的には4時間足のレンジのレジスタンスライン、サポートラインからの逆張りトレードを狙います。

 

  4時間足のレジスタンスラインから売り

レジスタンスラインに値動きがきたら、5分足でエントリー

 

  4時間足のサポートラインからの買い

サポートラインに値動きがきたら、5分足でエントリー

 

 

  上級者向けの短期トレード

4時間足のレンジ内で順張りの短期トレードです。

 

レンジ相場の動きは基本的に、レジスタンスライン→サポートラインの上下するのでその間を狙います。

  1時間足で明確な上昇トレンドが確認できた場合、レジススタンスラインまで押し目買い
  1時間足で明確な下降トレンドが確認できた場合、サポートラインまで戻り目売り

 

コツは、レンジの中央からでのトレードではなく、レジスタンスライン、サポートライン寄りでのトレードを狙う方がいいです。

その場合はリスクリワードに注意です。

 

レンジ相場は方向感がないので、難易度が高いトレードです。

トレードに慣れた、もしくは余裕がある場合のみにした方がいいでしょう。

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