本記事ではデュタステリドとザガーロについて下記の内容で詳しく解説しています。
・効果
・副作用
・注意点
・価格
・体験談
僕は30代のサラリーマン。
デュタステリドとミノキシジル内服薬を3年以上、服用中です。その体験談も交えて解説します。
デュタステリドとザガーロは同じもの
この2つのAGA治療薬は製薬会社が違うので、名前は違いますが、、、
どちらもデュタステリドが主成分で添加物に多少の違いはありますが、基本的な薬理作用(効果)は同じです。
デュタステリドとはAGAに有効な成分のこと
治療薬のデュタステリドは成分の名前をそのまま使っているので、治療薬と成分の名前が同じになっています。
他にもデュタステリドを主成分としたAGA治療薬はいくつか存在します。
この後、デュタステリドで解説しますが、ザガーロも同じことです。
効果
デュタステリドは抜け毛を抑制する効果があります。
抜け毛の抑制率は約8割です。
デュタステリドは短縮されたヘアサイクルを正常な状態へ戻し、今まで抜けていた髪の毛が抜けなくなり、毛が太く長く成長するので薄毛が改善します。
正常なヘアサイクルは2年〜6年ですが、AGAになるとヘアサイクルは数ヶ月に短縮され髪が成長する前に抜けてしまいます。
発毛効果も多少ありますが、AGAの進行遅延、毛髪の現状維持が目的です。
フィナステリドよりも効果は高い
『5αリダクターゼⅡ型』に対するデュタステリドの効果(毛髪数、毛髪の太さ、硬毛数)はフィナステリドの3倍で、1.6倍の増毛効果があるとされています。国際共同試験(グラクソ・スミスクラ イン「製品情報概要」)から引用
※5αリダクターゼⅡ型とは薄毛の原因の1つ
他にも海外のデータでは、ザガーロとプロペシアを半年服用するという実験で、ザガーロの方が発毛量が30%ほど多かったという結果も報告されています。
デュタステリドの具体的な作用
体内にて男性ホルモンの「テストステロン」が「5αリダクターゼ」というホルモンによって、
AGAの原因である「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換します。
つまり5αリダクターゼの働きが活発になるとDHTが過剰に産生され薄毛になります。
AGA治療薬は5αリダクターゼの動きを抑制するので、抜け毛を減らします。
5αリダクターゼには『Ⅰ型』と『Ⅱ型』の2種類あり、デュタステリドは5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型の両方の働きを抑えます。
フィナステリドで治らない薄毛が治る可能性あり
AGA原因は5αリダクターゼⅠ型とⅡ型ですが、治療薬によって効果が違います。
・フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型に有効
・デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型とⅡ型に有効
フィナステリドで効果がない人は、AGAの原因が5αリダクターゼⅠ型の可能性があります。
その場合はデュタステリドなら効果があるかもです。
※ただし効果、原因は個人差があるので絶対ではありません
◾️5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の見分け方(目安)
5αリダクターゼⅠ型
・側頭部や後頭部が薄くなる
5αリダクターゼⅡ型
・生え際や前頭部、頭頂部が薄くなる
・髪の毛以外の毛が濃い
これらはあくまで目安であって、絶対ではありません。
詳しくはクリニックで医師に相談です。
【体験談】現状維持の治療でも増えた
僕はデュタステリドを服用するときに、医師から発毛は期待しない方がいいと言われました。
そして1年後・・・
デュタステリドの効果で、抜けていた髪が抜けずに成長した比較写真です⬇︎
かなりフサフサになりましたよね。
でも頭頂部には少しスカスカ感が残っていて「もう少しほしい・・・もう少しだけ・・・」という感じでした。
でも写真の状態でもすごく満足できる結果でした。
抜け毛を抑制するだけでも髪は増えます
◾️AGA治療薬としての承認に先駆けて行われた国際臨床試験
デュタステリド0.5mgを24週にわたり投与した結果、直径2.54cm内における毛髪数が平均89.6本増加したとのデータが示されました。さらに、同試験では毛髪の太さと硬さが改善したとの結果も出ています。参考:グラクソ・スミスクライン株式会社
副作用
フィナステリドの主な副作用は
・勃起不全
・性欲の減退
・精液量の減少
・肝機能障害
副作用発現率はフィナステリドよりも高いですが、臨床試験結果において危険性は低いとされています。
◾️国際共同試験において症例557例(日本人120例を含む)中95例(17.1%)
主な症状は
・勃起不全 24例(4.3%)
・リビドー減退 22例(3.9%)
・精液量減少 7例(1.3%)
同試験の日本人120例の中での副作用の症例は14例 (11.7%)
主な症状は
・リビドー減退 7例(5.8%)
・勃起不全 6例(5.0%)
・射精障害 2例(1.7%)
◾️日本国内で行われた長期投与試験において、症例120例中20例(16.7%)
主な症状は
・勃起不全 13例(10.8%)
・リビドー減退 10例(8.3%)
・射精障害 5例(4.2%)
その他、重大な副作用として肝機能障害、黄疸が確認されています。
これらの結果からデュタステリドの副作用の発現率は17%以下でした。
ちなみに僕は現在3年以上デュタステリドを服用していますが、副作用はありませんでした。
価格の相場
デュタステリド、ザガーロの価格は多くのクリニックが¥8,000前後(¥3,900〜13,000)です。
クリニックでは治療薬代に診察料や血液検査料が加算されます。
逆に長期割引やオンライン割引などもあって、クリニックによって様々です。
クリニックの料金を比較するときは、薬の料金だけでなく長期的、総合的に見る必要があります。
僕はいろいろ節約しで毎月¥1,000くらい節約できました。AGA治療は長期間なので小さい額でも大きくなります。細かくチェックしましょう。
⬇︎9つのクリニックの料金を比較しました⬇︎
6つの注意点
①未成年、女性(妊婦、授乳婦)は服用、接触禁止
②肝臓に障害がある人は服用禁止
③服用をやめると効果はなくなりAGA再発
④献血禁止
⑤効果が出るまで最低6ヶ月は服用
⑥初期脱毛
ひとつずつ解説します。
①未成年、女性(妊婦、授乳婦)は服用、接触禁止
20歳未満で服用した場合の有効性や安全性は確立してないので、未成年は服用できません。
また女性が服用した場合は胎児に影響を及ぼす恐れがあるとされています。
さらに皮膚からも吸収される為、触れることも禁止です。
②肝臓に障害がある人は服用禁止
肝臓で代謝され負担がかかる薬なので、肝臓に問題がある人は服用できない可能性があります。
クリニックではAGA治療薬を服用する前に、必ず検査するのでその結果と医師の診断次第です。
③服用をやめると効果はなくなりAGA再発
デュタステリドを服用して髪が増えても、服用をやめるとAGAは再発し抜け毛は増えます。
なのでハゲたくなければ治療を続けなければいけません。
服用を始めるならば、引越しや料金のことなど長期的に考えてましょう。
ある程度、治療の効果が実感できると薬の量を減らすなど、費用対策もできると僕はクリニックでいわれました。ただし薬の効果が多少落ちるともいわれたので、どのくらい落ちるのかなど医師に聞くといいでしょう。
④献血禁止
服用中は献血禁止です。服用をやめてからも、6か月ほど期間をあける必要があります。
⑤効果が出るまで6ヶ月は服用
効果を実感できるのは早い人で3ヶ月、一般的には6ヶ月です。
なので治療効果があるかを判断するために、最低6ヶ月は治療を継続する必要があります。
⑥初期脱毛
服用開始時期に現れる初期脱毛はデュタステリドによってヘアサイクルが正常に戻ろうとして引き起こされる症状です。
つまり初期脱毛はデュタステリドが正常に作用している証拠なので、良いことですね。
通常1ヶ月〜3ヶ月で治ります。
下の写真は僕がデュタステリドを服用した時の初期脱毛です。明らかに薄くなっています。初期脱毛は良いこととはいえ、不安と精神的ダメージは大きかったです。
デュタステリドは安全な治療薬
デュタステリドは日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」において「行うよう強く勧める」と最高の推奨度で評価されています。
同じ効果のフィナステリドとの違いをまとめました。
フィナステリド | デュタステリド | |
抜け毛の抑制率 | 約6割 | 約8割 |
発毛効果 | 多少あり | フィナの1.6倍 |
副作用の発現率 | 5%以下 | 18%以下 |
原因への有効性 | 1種類に有効 | 2種類に有効 |
価格 | ¥3,000〜¥7,000前後 | ¥8,000前後 |
推奨度(安全性、有効性) | ◎ | ◎ |
副作用や効果は実際に服用してみないとわかりません。
なのでとりあえずやってみることをお勧めします。
少しでも「おかしいかも?」と思えばすぐに服用をやめ、医者に相談すればいいだけです。
僕は治療について何も問題はなかったので、何年も治療をためらっていたことを後悔しています。
迷っている時点で治療に行くべきです。
どうせハゲて治療に行くことになりますよ。
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