本記事ではフィナステリドとプロペシアについて下記の内容で詳しく解説しています。
・効果
・副作用
・注意点
・価格
・体験談
僕は30代のサラリーマン。
デュタステリドとミノキシジル内服薬を3年以上、服用中です。その体験談も交えて解説します。
フィナステリドとプロペシアは同じもの
この2つのAGA治療薬は製薬会社が違うので、名前は違いますが、、、
どちらもフィナステリドが主成分で添加物に多少の違いはありますが、基本的な薬理作用(効果)は同じです。
フィナステリドとはAGAに有効な成分のこと
治療薬のフィナステリドは成分の名前をそのまま使っているので、治療薬と成分の名前が同じになっています。
他にもフィナステリドを主成分としたAGA治療薬はいくつか存在します。
この後、フィナステリドで解説しますがプロペシアも同じことです。
効果
フィナステリドは抜け毛を抑制する効果があります。
抜け毛の抑制率は約6割です。
フィナステリドは短縮されたヘアサイクルを正常な状態へ戻し、今まで抜けていた髪の毛が抜けなくなり、毛が太く長く成長するので薄毛が改善します。
正常なヘアサイクルは2年〜6年ですが、AGAになるとヘアサイクルは数ヶ月に短縮され髪が成長する前に抜けてしまいます。
ただし発毛効果は少なくAGAの進行遅延、毛髪の現状維持が目的です。
効果の調査
日本人414名がフィナステリド(1mg/日)を服用した結果
1年間…軽度改善以上の効果58%
2年間…軽度改善以上の効果68%
3年間…軽度改善以上の効果78%
継続年数が長いほど効果を実感する人が増え、ある研究では5年間服用したところ、99.4%の人が「効果あり」と判断しました。
フィナステリドの具体的な作用
体内で男性ホルモンの「テストステロン」が「5αリダクターゼ」というホルモンによって、AGAの原因である「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換します。
つまり5αリダクターゼの働きが活発になるとDHTが過剰に産生され薄毛になります。
AGA治療薬は5αリダクターゼの動きを抑制するので、抜け毛を減らします。
5αリダクターゼには『Ⅰ型』と『Ⅱ型』の2種類あり、フィナステリドは5αリダクターゼのⅡ型の働きを抑えます。
デュタステリドの方が効果が高い
AGA原因は5αリダクターゼⅠ型とⅡ型ですが、治療薬によって効果が違います。
・フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型に有効
・デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型とⅡ型に有効
フィナステリドで効果がない人は、AGAの原因が5αリダクターゼⅠ型の可能性があります。
その場合はデュタステリドなら効果があるかもです。
※ただし効果、原因は個人差があるので絶対ではありません
◾️5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の見分け方(目安)
5αリダクターゼⅠ型
・側頭部や後頭部が薄くなる
5αリダクターゼⅡ型
・生え際や前頭部、頭頂部が薄くなる
・髪の毛以外の毛が濃い
これらはあくまで目安であって、絶対ではありません。
詳しくはクリニックで医師に相談です。
【体験談】現状維持の治療でも増えた
僕はデュタステリドを服用するときに、医師から発毛は期待しない方がいいと言われました。
そして1年後・・・
デュタステリドの効果で、抜けていた髪が抜けずに成長した比較写真です⬇︎
かなりフサフサになりましたよね。
でも頭頂部には少しスカスカ感が残っていて「もう少しほしい・・・もう少しだけ・・・」という感じでした。
でも写真の状態でもすごく満足できる結果でした。
抜け毛を抑制するだけでも髪は増えます(発毛ではない)
副作用
フィナステリドの主な副作用は
・勃起不全
・性欲の減退
・精液量の減少
・肝機能障害
◾️プロペシアの添付文書によると48週間の臨床試験において276例中11例の副作用が認められました。
主な症状は
・リビドー減退 3例
・勃起機能不全 2例
◾️市販後調査の結果943例中5例の副作用を確認しました。
主な症状は
・リビドー減退 2例
・肝機能障害 2例
これらの結果からフィナステリドの副作用の発現率は5%以下でした。
価格の相場
フィナステリド、プロペシアの価格は多くのクリニックが¥1,800〜¥6,600です。
フィナステリドはジェネリック医薬品なのでプロペシアよりも少し安くなっています。
クリニックでは治療薬代に診察料や血液検査料が加算されます。
逆に長期割引やオンライン割引などもあって、クリニックによって様々です。
クリニックの料金を比較するときは、薬の料金だけでなく長期的、総合的に見る必要があります。
僕はいろいろな節約で毎月¥1,000くらい節約できました。AGA治療は長期間なので小さい額でも大きくなります。細かくチェックしましょう。
⬇︎9つのクリニックの料金を比較しました⬇︎
6つの注意点
①未成年、女性(妊婦、授乳婦)は服用、接触禁止
②肝臓に障害がある人は服用禁止
③服用をやめると効果はなくなりAGA再発
④献血禁止
⑤効果が出るまで最低6ヶ月は服用
⑥初期脱毛
ひとつずつ解説します。
①未成年、女性(妊婦、授乳婦)は服用、接触禁止
20歳未満で服用した場合の有効性や安全性は確立してないので、未成年は服用できません。
また女性が服用した場合は胎児に影響を及ぼす恐れがあるとされています。
さらに皮膚からも吸収される為、触れることも禁止です。
②肝臓に障害がある人は服用禁止
肝臓で代謝され負担がかかる薬なので、肝臓に問題がある人は服用できない可能性があります。
クリニックではAGA治療薬を服用する前に、必ず検査するのでその結果と医師の診断次第です。
③服用をやめると効果はなくなりAGA再発
フィナステリドを服用して髪が増えても、服用をやめるとAGAは再発し抜け毛は増えます。
なのでハゲたくなければ治療を続けなければいけません。
服用を始めるならば、引越しや料金のことなど長期的に考えてましょう。
ある程度、治療の効果が実感できると薬の量を減らすなど、費用対策もできると僕はクリニックでいわれました。ただし薬の効果が多少落ちるともいわれたので、どのくらい落ちるのかなど医師に聞くといいでしょう。
④献血禁止
服用中は献血禁止です。服用をやめてからも、1か月ほど期間をあける必要があります。
⑤効果が出るまで6ヶ月は服用
効果を実感できるのは早い人で3ヶ月、一般的には6ヶ月です。
なので治療効果があるかを判断するために、最低6ヶ月は治療を継続する必要があります。
⑥初期脱毛
服用開始時期に現れる初期脱毛はフィナステリドによってヘアサイクルが正常に戻ろうとして引き起こされる症状です。
つまり初期脱毛はフィナステリドが正常に作用している証拠なので、良いことですね。
通常1ヶ月〜3ヶ月で治ります。
下の写真は僕がデュタステリドを服用した時の初期脱毛です。明らかに薄くなっています。初期脱毛は良いこととはいえ、不安と精神的ダメージは大きかったです。
フィナステリドは安全な治療薬
フィナステリドは日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」において「行うよう強く勧める」と最高の推奨度で評価されています。
さらにプロペシアは世界60か国以上で承認されている治療薬であり、日本国内でも厚生労働省の認可を受けています。
その他、研究結果などを確認してもフィナステリドは安全な治療薬といえますね。
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