FXトレードを勉強していて、「水平線の引き方がイマイチわからない」「ヒゲ?実体?」「そもそもなぜ水平線を引くの?」という方への記事です。
本記事の内容
・水平線の引き方
・なぜ水平線が機能するのか?
・水平線の役割3つ
・すぐできる練習方法
水平線の引き方
水平線は目立つ高値安値に引きます。
「目立つ」が重要で全ての高値安値に引くわけではありません。
目立つ高値安値のポイント3つ
①短期足より長期足の高値安値
②何度も抑えられている
③周りに何もない
①短期足より長期足の高値安値
長期足の高値安値の方が重要で、水平線も機能しやすいです。
安値高値を確認した時間足の1つ上の時間足に高値安値が確認できなければ、重要度は低いです。
画像で見てみましょう。
下の画像は1時間足で矢印は細かくみると高値安値です。
これを4時間足に切り替えると矢印の高値安値は、見当たりません。
こういう高値安値は、無視です。
②何度も抑えられている
同じ高さにある高値安値は、重要です。
何度も同じ水平線で止まっていると、次も止められるかもと皆が思います。
皆が思うことはそうなる確率が高く、結果その水平線で止まります。
下の画像では、赤い水平線で何度も止められています。
2回3回と止められれば、次も止まると誰しもが思うはずです。
結果、赤い水平線を抜くことができず、下落していきました。
こういう水平線は、この先も機能する可能性が高いので、消さずに残しておきます。
③周りに何もない
大きく値が伸びた部分の高値安値は視覚的に特に目立ちます。
そしてその後も水平線は機能しやすいです。
下の画像は、周りに何もない目立つ高値で水平線が引けます。
下の画像は2ヶ月後ですが、しっかりと水平線は機能しています。
やはり、目立つ高値安値から引ける水平線は重要だと言えますね。
水平線をヒゲに引くか実体に引くか?
これは初心者が一番悩む問題ですね。
「その時の状況による」です。
1つの高値安値に引く場合は、1つ下の時間足の実体に水平線を引く
例えば・・・
①4時間の高値の部分に水平線を引きたい
②その高値の部分を1時間足に切り替える
③1時間足の実体に水平線を引く
④4時間足に戻す
上記の場合、4時間足のヒゲの部分に水平線があるはずですが、それで問題ありません。
複数の高値がある場合は、できるだけローソク足に当たるように引く
高値安値は、キッチリ揃うことはほぼありません。
どこか突き抜けたり、届かなかったりしますが、その場合できるだけローソク足が当たるように水平線を引きます。
引いた後にヒゲでも実体でも気にしなくていいです。当たればOK。
完璧に注意
線を引く時に、ヒゲの先や実体にキッチリ線を引かないと気が済まないという完璧主義者がいます。
そういう人は、チャートに引く水平線が多くなり、よくわからなくなることが多いです。
どこに線を引いても、値動きがキッチリ止まることはありませんので、完璧は意味がありません。
しかもそういう人は、自分が引いた水平線でキッチリ止まると思い込んでいることが多いので、注意しましょう。
完璧は捨てましょう。
水平線は「この辺りで値動きが止められるかも」という目安で使うものです。
なぜ水平線が機能するのか?
世界中のトレーダーも目立つ高値安値に水平線を使っているので、機能します。
水平線でエグジットやエントリーするので売買が集中し相場が大きく動いてトレードポイントになります。
そしてそこで値が大きく動くため相場の節目にもなりやすいです。
水平線を引く時は、「他の人はここに引くかな?」と考えると引きやすくなります。
逆に自分しか引いていないところは意味がありません。
なので目立つ部分、皆が引くであろう高値安値に水平線を引く必要があります。
水平線3つの機能
水平線は相場状況によって用途は変わります。
①レジスタンスライン
レジスタンスラインは高値抵抗線ともいい、高値を結ぶ水平線で上昇を抑えます。
相場状況と水平線の機能がわかれば、それに合わせてトレードができます。
画像では、レジスタンスラインに届くまでは買いで攻め、届いた後は売りで攻めると勝てていますね。
これはレジスタンスラインは上値を抑えるという機能と何度も抑えられているという水平線の強さを生かしたトレードですね。
※トレードはイメージです。
②サポートライン
サポートラインは下値支持線ともいい、安値を結ぶ水平線で下降を抑えます。
画像では、サポートラインに届くまでは売りで攻め、届いた後は買いで攻めると勝てていますね。
これもサポートラインは下値を支えるという機能と何度も抑えられているという水平線の強さを生かしたトレードです。
レジスタンスラインの場合の逆ですね。
③相場の節目
相場の節目とは、買いと売りの切り替わるポイントのことです。
下の画像では、左側でサポートラインとして下値を支えてましたが、下抜けました。
水平線は突破されると機能が変わります。
その後サポートラインは、レジスタンスラインに変わり上値を抑えています。
サポートラインに支えられている時は買いが有利でしたが、そのサポートを下抜けると売りが有利になりました。
上の画像の背景を解説
この水平線は今までサポートとして機能していたので、次もそうなると思うトレーダーたちは水平線で買いで攻めます。
同じポイントで同時に売る人たちもいて、そこで売りと買いの攻防が起きた結果、売りで攻めるトレーダーたちが勝ったので下落しました。
なので買いで有利だった相場は売りが有利な相場に変わるというわけです。
こういう背景があって相場の節目になります。
下の画像も相場の節目です。
水平線の重要度が高いほど、売買は集中し勢いは強くなりやすいです。
その証拠にレジスタンスラインを上抜けると、勢いよく上昇しています。
すぐにできる練習方法
通貨ペア・・・なんでもOK
時間足・・・日足、4時間、1時間のどれか
練習のやり方
①チャートを開き過去の値動きに移動します。
②過去の値動きの目立つ高値安値に水平線を引く
③チャートを右に進め、水平線が機能しているか確認する
練習では、水平線を引くことに慣れることが目的です。
注意その①
水平線を引きすぎてはいけません。
気がつけくと引きすぎていた・・・よくあることです。
視覚的にもわかりやすくないと意味がありません。
注意その②
正解や正しさを求めてはいけません。
水平線は機能するところもあれば、しないところもあります。
自分が自信を持って引いた水平線が機能していなくても、「これは間違っているんだ」と思わないでください。
別のところで機能する可能性があります。
水平線が機能するから、「正しい」「正解」とやっていると、訳が分からなくなってくるので注意が必要です。
注意その③
ピッタリ止まると思ってはいけません。
水平線で値がピッタリと止まることはあまりなく、少し飛び出たり届かなかったりします。
その都度、水平線がピッタリ合うように微調整したくなりますが、キリがないので辞めましょう。
まとめ:水平線は目立つ高値安値に引く
「目立つ」とは、他のトレーダーたちも見ているということを意識しましょう。
水平線はテクニカル分析の基本で、相場の環境認識、エントリー、エグジットにも使えるので、しっかり使いこなせるようになりましょう。
ただ水平線を引いてチャートを見るだけでなく、その水平線の背景(売りと買いの攻防)を考えながら見ることが重要で、さらに分析が面白くなりますし上達も早くなると思います。
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